ガーデンプラザ植栽を楽しむ会では、コロナ禍でマンションの集会場が使用できない状況が続いていますが、花壇に集まり、世間話をしながら手入れをしています。
ガーデンプラザ植栽を楽しむ会活動内容
ガーデンプラザ植栽を楽しむ会は、令和元年9月1日から活動を開始しました。会員数は16名で活動しています。会長を菅生征史氏にお願いをしています。
活動の内容としては、①植栽等の活動。②ガーデンプラザの柳瀬川沿いの彼岸花の手入れ。③樹木や草花の観察会。④その他関連する活動を行っています。
①の「花壇での植栽等」については、草取りや花を植えるときに集まっていただいています。②の「彼岸花の手入れ」については、今まで、彼岸花を管理していた人にもこの会に参加していただき、一緒に彼岸花についても手入れを行うこととしました。③の「樹木や花々の見学会」については、ニュータウンの街区ごとの珍しい樹木等を観察しています。
なお、②については、埼玉県朝霞土整事務所との関係で、③については、コロナ感染の関係で、現在中断しています。①の活動は、不定期で植えてみたい花や種があったら、会員の皆さんに声掛けをして集まってもらいます。
更に、自宅でも楽しめる要素を含んだ活動として、今春咲いたパンジーの種を苗ポットにまき、芽が出た苗ポットを会員の希望者に配付して育てていただいています。うまく成長したら、花壇に植えたいと思っています。
今後も、このような自宅でも植栽を楽しめる内容の活動も、併せてを考えていきたいと思っています。
③の「樹木や花々の見学会」については、最初にガーデンプラザの樹木等を以下の資料を手元に観察しました。
お散歩通信 第1号 |
今日は、ガーデンプラザ内の樹木等を観察してみようと思います。
1.ハナミズキ(ミズキ科) |
・アメリカに桜のソメイヨシノを送った返礼に贈られた木、ということは多くの人の知るところです。樹皮の煮汁で犬を洗うと犬の皮膚病がよくなるという事からドッグウッドと呼ばれているそうです。成長が遅いハナミズキは、剪定代が節約できる反面、うどん粉病にかかりやすいと言われています。花芽(はなめ)の形は玉ねぎのようです。また、花びらのように見えるのは苞(ほう)と呼ばれ、ほかの植物では、花びらを下から支える「がく」にあたる部分です。ハナミズキの本当の花は、その苞の中にある直径5㎜程度の目立たない部分をいいます。そして、秋には赤く実ります。
2.キンモクセイ(モクセイ科) |
・雌雄異株の植物で、日本には雄株しか咲いていないそうです。街中でふと感じるキンモクセイの花の香は、秋の深まりを感じさせてくれます。この樹皮がサイ(犀)の足に似ているため「木犀」と記載します。一時期キンモクセイの香りは芳香剤に使われて、男だけの世界なので、果実を見ることはないので、挿し木で増やされます。
3.コブシ(モクレン科) |
・コブシは北海道から九州まで分布し、春先に田んぼに鍬を入れることを知らせる花「田打ち桜」とも呼ばれています。コブシは、里山で春一番に咲くので農作業の目安になリます。
<参考>ハクモクレンとコブシの違い
花びら・・・ハクモクレンの方が大きく、花びらの幅も大きく厚みがあり、花が閉じたように咲きます。コブシは、花びらの幅が狭く、うすくなっていて、花びらは全開します。
花の向き・・ハクモクレンは、花が上向きに咲きます。コブシは、いろいろな方向を向いて咲きます。
葉っぱ・・・ハクモクレンは、花が咲いている時、花の付け根に葉っぱがないが、コブシは、花の下に一枚葉っぱを付けています。
4.ヤマモモ(ヤマモモ科) |
・ヤマモモの葉は、若い葉っぱには鋸歯(きょし)がありますが、だんだんなくなリます。雌雄別々の木で風媒花なので地味な花が咲きます。その姿や形はややホルトノキに似ていて、紛らわしいです。ホルトノキは落葉する葉っぱ赤くなり、常に少数の葉が赤く色づいているところに特徴があります。ホルトノキについては、別の機会に取り上げる予定です。
5.アカシデ(カバノキ科) |
・枝からぶら下がる花が神社の四手に似ているので、シデとなったと言われています。四手とは、しめ縄や玉串につける紙で作った飾りを言い、アカシデの種は苞(ほう)と呼ばれるものに包まれ、まるでミノムシのようです。シデの仲間として、イヌシデ、クマシデがあリます。今後、さらに説明できる機会をご期待ください。
6.ナツツバキ(ツバキ科) |
・別名シャラノキといいます。花期は6月~7月初旬に咲き、花の大きさは直径5cm程度で、花びらは5枚で白く雄しべの花糸が黄色い。朝に開花し、夕方には落花する一日花です。樹皮は、薄片状に大きくはがれ、灰白色と赤褐色の斑紋になリます。類似する花としては、ナツツバキより花の小さいヒメシャラがあリます。
7.サルスベリ(ミソハギ科) |
・サルスベリは、樹皮が薄くすべすべで猿が滑りそうなのでサルスベリといわれています。樹皮が薄くはがれる理由は、つる植物にとりつかれないためだそうです。大抵のサルスベリの枝は、こぶのように膨らんでいます。これは、同じ場所で枝を切るので、抗菌物質を集めてこぶになっています。これを「剪定こぶ」と言われ、抗菌物質を終結しているので、これを切ると枝が枯れる可能性があるそうです。
8.シラカシ(ブナ科) |
・常緑高木で、カシ類の一種です。名前の由来は、材がアカガシに比べ白色であることから。樹皮は灰黒色のため、別名クロガシとも言われています。皮目(ひもく)が縦に並び、細かい縦縞があり、主に関東地方の照葉樹林帯に多くみられます。ニュータウン内の樹木にもアラカシとともに多く見られます。雌雄同株。葉の下に、穂状に雄花が付き、雌花は枝の先に目立たちません。
9.アキニレ(ニレ科) |
・名前は、秋に花が咲くという特徴からきています。比較的水辺を好み湿潤な土地でよく見られます。花の咲く時期に特徴があり、春に開花する種類が多いニレ属の中でも珍しく秋に開花します。河原や荒地に多いので、カワラゲヤキやアレチゲヤキと呼ばれているそうです。
10.クスノキ(クスノキ科) |
・周囲10m以上の巨樹になるのも珍しくなく、樟脳はクスノキの枝葉を蒸留して得られ、防虫剤や医薬品等に使用されています。クスノキの葉に2つずつ存在する「ダニ室」が2つあります。入り口の大きい方にはクスノキの葉を害する植食性のダニを補食することでクスノキを守っていると考えられます。また、入り口の小さい方には植食性のダニが生息しているそうです。これはクスノキから栄養を吸収するものの、それ以上の害を与えることはないといわれていますが、新芽が出るころに葉を落として自らダニを駆除しているそうです。
11.ソヨゴ(モチノキ科) |
・ソヨゴは、風にそよいで葉が特徴的な音を立てる様子から言われているそうです。常緑樹で冬でも葉が青々と茂るのが特徴です。開花の時期は、5月から7月頃で小さな白い花が咲き、枝の葉の付け根につきます。果実は球形で、ぶら下がって付き、はじめは緑色をしていますが、後に赤く熟します。モチノキやクロガネモチのように果実が多数密生することはありません。
そのほかに、ソメイヨシノ、ケヤキ、アオキ、ヒメシャリンバイ、サツキ、ツツジ、ベニカナメモチ、アジサイ等も植栽されています。
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